2018年注目のイギリススタートアップ17選

1. イギリスのスタートアップ業界は伸びている!

EU離脱決定後だとはいえ、スタートアップという側面では力強い基調を見せているイギリス。

The Bridgeによれば、「2017年の最終四半期、イギリスのスタートアップは、ヨーロッパ全域のスタートアップが調達した42.7億米ドルの約半分[1]」を占めました。

また、1月15日にリリースされたダウジョーンズ・ベンチャーソースの2017年第4四半期 Europe Venture Capital によれば「ベンチャーキャピタルの投資金額が大きかった上位5社のすべてがイギリス企業」という結果も出ており、イギリスがヨーロッパのベンチャー世界を先導している状況は確実なものとなっています。

スタートアップといえばフィンテック、と連想されがちですが、イギリスでは様々なニーズに合わせた多岐にわたるスタートアップが頭角を現しはじめています。このうち、“希少で価値が高い”いわゆるユニコーン企業( 企業としての評価額が10億ドル以上)も少なくありません。

今回の記事は、規模的にも大きく、特に知名度の高いスタートアップを各カテゴリ別でご紹介します。

2. フィンテック・Fintech

トランスファーワイズ/Transferwise

 出典: Transferwise

出典:Transferwise

事業内容:レートや手数料を最大限におさえた海外送金サービス。今まで3,4千円かかっていた手数料が、数百円程度の少ない手数料になり、個人・法人両方で海外送金が可能になった。2015年8月にはWorld Economic Forumでテックのパイオニアと称された。ユニコーン企業。 また、ベンチャーキャピタルの投資金額が2億9,436万米ドルで、2017年の最終四半期においてはヨーロッパ全域で2位。

企業価値評価: 16億ドル

ファンディングサークル/Funding Circle

 出典: Funding Circle

事業内容:P2Pのソーシャルレンディングプラットフォーム。投資家が個人や中小企業に直接お金を貸すことができる。ユニコーン企業。

企業価値評価: 10億ドル

モンゾー/MONZO (モバイルバンキング)

 出典: MONZO

出典:MONZO

事業内容:出費を自動的に記録するのをはじめ、ユーザーの節約の支援までしてくれるモバイルバンキングアプリ。ビジネスインサイダーUKのランキングでも群を抜いて一位。ベンチャーキャピタルの投資金額が8,238万米ドルで、2017年の最終四半期においてはヨーロッパ全域で5位。

企業価値評価:2億 8000万ドル

エーコーンズ/Acorns

 出典: Acorns

出典:Acorns

事業内容:「誰でも富を増やすことができる」をスローガンに掲げるモバイル投資アプリ。クレジットカード・デビットカードと連携して、買い物した時のおつりが自動的に投資に回る。ユニコーン企業。

ベンチャーキャピタルの投資金額が2億1,359万米ドルで、2017年の最終四半期においてはヨーロッパ全域で3位。

企業価値評価: 667万ドル

3. モバイル/インターネット/コンピューター・情報サービス

グローバル・スイッチ/Global Switch

 出典: Global Switch

出典:Global Switch

事業内容:国際ITネットワークのオペレーター・デベロッパー。頑丈なセキュリティとクラウドニュートラルな特徴を持つ。ユニコーン企業。

企業価値評価: 60億 2000万ドル

レディウス・ペイメント・ソリューションズ/Radius Payments Solutions

事業内容: プロバイダ・ロジスティック業界へのサービス提供をするインターネットソフトウェア&サービス企業。ユニコーン企業。

企業価値評価:10億 7000万ドル

キューブ・テック・フェア/CUBE TECH FAIR

 出典: Cube Tech Fair

事業内容:SIMベースのグローバルモバイルサービス。 ローカルレートで電話可能で、安く海外通話ができる。ベンチャーキャピタルの投資金額が3億5,368万米ドルで、2017年の最終四半期においてはヨーロッパ全域で今回1位。

企業価値評価:不明

4. バイオテック・ヘルスケア

オックスフォード・ナノポア・テクノロジーズ/Oxford Nanopore Technologies

事業内容:遺伝子解析サービスを提供するスタートアップ。ポケットに入るほどのDNA/RNAシークエンサーなど、NASAでも使われているような最先端テクノロジーを開発している。日本企業のタカラバイオも今月、本スタートアップのサービスの導入を開始した[2]。環境観察や疫病情報の処理への活用が期待されている。ユニコーン企業。

企業価値評価:15億5000万ドル

ベネヴォレント・AI/Benevolent.ai

 出典: Benevolent.AI

出典:Benevolent.AI

事業内容:ヨーロッパ最大のAI(人工知能)企業で、AIを科学に応用し注目を浴びているバイオインフォマティクス企業。イノヴェーションを起こす活動をしている。

企業価値評価:10億4000万ドル

バビロン/Babylon

 出典: Babylon

出典:Babylon

事業内容:パーソナル医者アプリ。イギリスはNHSという無料医療システムがあるが、医者(GP: General Practicioner)と予約を取るのが時間がかかることで悪名高い。そこで24時間いつでも話せるパーソナルドクターとつながるアプリが開発され、注目を浴びている。

企業価値評価:10億ドル

オーチャード・セラピュティックス/Orchard Therapeutics

事業内容:難病などと戦う患者のために遺伝子療法を開発するスタートアップ。ベンチャーキャピタルの投資金額が1億1,333万米ドルで今回4位。

企業価値評価:不明

5. AR/VR

インプロバブル/Improbable

 出典: Improbable

出典:Improbable

事業内容:莫大なバーチャル・シミュレーションワールドを提供するシミュレーションスタートアップ。クラウドコンピューティング、ゲーミフィケーションを中核にするユニコーン企業。

企業価値評価: 10億ドル

6. eCommerce・ファッション・ビューティー

ザ・ハット・グループ/The Hut Group

 出典: The Hut Group

出典:The Hut Group

事業内容:100以上のグローバルなウェブサイトを通して高級ヘルスケアとファッション品を売るビューティー系eコマース。ユニコーン企業。

企業価値評価:32億5000万ドル

ファーフェッチ/Farfetch

 出典: Fartech

出典:Fartech

事業内容: 高価格帯の商品を扱うアマゾン、とも言えるファッション系eコマース。特に店内とウェブショッピングのUXに関してイノヴェーションを起こしている。ユニコーン企業。

企業価値評価:15億ドル

エーソス/Asos

 出典: ASOS

出典:ASOS

事業内容:様々なブランドの服・アクセサリー・化粧品を売るオンラインマーケット。価格帯も安く、セールも多くイギリスの学生に人気。

企業価値評価:不明

7. Foodtech(食事出前サービス)

*日本ではあまり馴染みのないサービスですが、イギリスでは近所のレストラン・カフェから出前を頼むフードサービスが発達しています。2016年から2017年にかけて、このような出前サービスは外食よりも10倍以上の成長率を記録しました[3]。アメリカ資本のUber Eatsなどもありますが、以下の2つはイギリスに拠点を置く2大フードテックサービスです。

ジャスト・イート/Just Eat

 出典: Just Eat

出典:Just Eat

事業内容:レストランやカフェからできたての食事を家に届ける出前サービス。あくまでも配達のみで、食事自体を作っていないところが特徴。13カ国に展開しており、FTSE100種総合株価指数(時価総額上位100)に入っている。

企業価値評価:20億ドル

デリバルー/Deliveroo

 出典: Deliveroo

出典:Deliveroo

事業内容:Just Eat同様、出前サービスを行なっている。2015~16年にかけて オーダー数が650%も伸び、今では単に外食の代わりではなく、様々な食に触れる機会を増やしたり、付加価値のある体験を目指している。 ロンドンの街中ではDeliverooと書いてあるバイクや自転車を頻繁に見かける。ユニコーン企業。

企業価値評価:20億ドル

8. プロパテック

ネステッド/Nested

 出典: Nested

出典:Nested

事業内容:90日間のうちに必ずユーザーの家を売ると保証する不動産テクノロジーのアプリ。売れなかった場合は会社が買うというユニークなスタートアップ。

企業価値評価:不明

まとめ

フィンテック以外にも様々な個性豊かなスタートアップ、べンチャーが多いのがロンドン。上記のように、ユニコーン企業が多く、今後もスタートアップハブとしてホットであり続ける都市として注目です。

また、フィンテックの注目スタートアップの一覧も合わせて参照してみてください。

さらに詳しくテック企業のレポートが必要な場合は、ぜひ弊社までお問い合わせください!

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