
輸入消費税を延期するための、オランダのArticle 23ライセンスとは?
藤田 @ Briddge Legal & Finance
当社のパートナーBriddge Legal & Finance の藤田氏がArticle 23ライセンスについて説明します。

ブレグジットの切り替え期間が終わってから半年が経ちました。ブレグジットが発表された後も、欧州でビジネスを開始または拡大するために、多くの企業がイギリスからオランダに移転しました。地理的な利点はもちろん、豊富な財政支援は、イギリスに本社を置く日系企業がオランダに移転してビジネスを継続させるモチベーションになっています。
EUで商品を輸入する際の輸入VATは商品価値に基づいて請求されます。一般的に、輸入VATは輸入が行われるとすぐに支払わなければならず、キャッシュフローに大きな影響を与えることもあります。オランダでは、輸入会社のキャッシュフロー負担を軽減できるArticle 23ライセンスと呼ばれる魅力的なソリューションを導入しています。 Article 23ライセンスの規則に基づいて輸入を行う会社は、最初の定期税申告までの輸入VATの納付を延期することができます。それまでは、輸入消費税を申告するだけで、実際に納付する必要はないため、会社のキャッシュフローに影響は与えません。
Article 23ライセンスは、イギリスに拠点を置いてEU諸国に進出しようとする多くの企業に魅力的ななソリューションです。オランダはVAT延期を提供する数少ないEU加盟国の一国です。 VAT延期のベネフィットを利用するためには、EUに拠点を置かない企業は、税務代理人(Fiscal Representative)を指定する必要があります。税務代理人は、輸入会社に代わってArticle 23ライセンスを申請してVATの支払いを遅らせることをアシストします。
税務代理人は弊社のようなオランダのローカル企業であり、EU圏外の企業の税金処理を担当する会社が資格を持ちます。輸入を行う企業がオランダ税務当局に登録されて個別のVAT番号が発行されてからは、輸入商品を会社名の下に登録して、EU内で自由に流通することができます。
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