ロンドンのコワーキングスペース:ディベロパーとしてPPP事業にも参入するU+iのイノベイティブ・オフィスに潜入!

 U+iの本社前

U+iの本社前

1. はじめに

コワーキングスペースの激戦区でもあるロンドンに拠点を置く弊社では、その様々なサービス・特徴についてご紹介しています。今回は、ディベロパーとしても活躍しているU+iの本社オフィスに潜入してきました!そのユニークなオフィス環境や、イギリスの建設・不動産業の特徴の一つであるPPP事業についてもご紹介します。

2. U+iとは?:クリエイティブな本社オフィスを紹介!

U+iは、ロンドンを拠点とする不動産ディベロッパーです。ロンドン以外にはマンチェスター、ブライトンなどを含むイギリスを中心に活躍しています。古くなった従来型の建物を、オシャレで近代的なデザインに作り替え新しい息を吹き込むというサービスが評価されており、多数のコワーキングスペースを手掛けています。

今回潜入したU+i本社も自社が手掛けたイノベイティブ・オフィスの一つで、もともと郵便局だった建物を改装し利用しています。U+iが、オークションにかけられた郵便局のプランニング許可を得たのが2015年、その後同年11月から約半年間の間に約300万ポンドの費用をかけ、現在の本社オフィスを作り上げました。3万平方フィートのオフィスに110人の従業員が働くU+i本社は、「働く場所」とは思えないほどスタイリッシュな空間が広がっています。

オフィス入り口すぐにある、レセプションの様子
ロビーの様子。様々なアート作品が飾られ、ギャラリーのような雰囲気。
ミーティングなども行われるイベントスペース

もともと郵便局として使われていたことから、オフィス利用のために不可欠な十分な空調機能が備わっていないばかりか、そのためのスペースや効率よい空気循環を手助けするオフィス構造自体がなかったとか。そのため、改装にかかった全費用のうち半分は空調整備を中心とした電気機器に使われたとのことです。

天井に設置されたパネルが、温まり上部にたまった空気を押し戻し、オフィス全体を適温にする仕組みが導入されています。
パーテーションで区切られたミーティングスペース。日本のオフィスでは珍しい、ビビッドなカラーが使用されています。
U+i本社のオフィスデザインの中で目玉的な特徴でもある、中心部に宙づりにされたオフィスルーム。ガラス張りで、中からオフィス全体を見渡すことができます。

3.見捨てられた建物を蘇らせる!U+iのPPP事業

3-1.PPPとは?

U+iは、不動産ディベロパーとしてイギリスのPPP事業に参入しています。PPPとは、パブリック・プライベート・パートナーシップ/Public Private Partnershipの略で、地方行政等の官と民間企業が連携して行う事業体系のことです。イギリスの建設業ではメジャーなスキームの一つで、民間企業のもつイノベーティブな技術やノウハウを利用し効率よく質の高い公共サービスを提供しようという目的で行われています。

日本でよく実施されているPFI(Private Finance Initiative)は、イギリスではPPPのうちの1つの形態として位置づけられています。

U+iは、イギリスのPPP事業への入札を積極的に行い、さまざまなプロジェクト契約を獲得し続けています[1]。 今回はその一つである8アルバート・エンバンクメント(8 Albert Embankment)を例に紹介します。

3-2. 官民Win-win!? PPP事業:U+iの8アルバート・エンバンクメント

出典:http://www.uandiplc.com/portfolio/8-albert-embankment

2016年4月、U+iはロンドン・ファイヤー・コミッショナー(London Fire Commissioner、LFC)とのパートナーシップの元、PPP事業の一環として8アルバート・エンバンクメントのリノベーションに着手。国会議事堂も見えるテムズ川沿いに位置する8アルバート・エンバンクメントは、古い消防署も含まれており、その良さを生かしつつ地域住民に愛される近代的なスペースをつくることがミッションでした。

2016年11月に完了し、新しくなった消防署の他に、イギリスの消防の歴史について知ることのできる博物館や、近隣コミュニティのためのイベントスペースもオープンしました。

博物館内の様子
出典: http://www.uandiplc.com/portfolio/8-albert-embankment

イベントスペースはワークショップ(Workshop)と呼ばれ、チャリティー、スタートアップ起業家、アーティスト等があつまるクリエイティブな場になっています。

ワークショップ(イベントスペース)の様子 出典: http://www.uandiplc.com/portfolio/8-albert-embankment

消防署や博物館は引き続き地方政府の所有となりますが、その他U+iが改装を手掛けたワークショップ等のその他の施設はU+iがリースホールドし、そこからU+iも民間企業として収益を得ることができます。このようなかたちで、官も民もトクするPPP事業が成り立っています。

4. まとめ

古い建物を取り壊すこと無く、良さを活かしながらの新しいオフィスやコミュニティづくりを得意とするU+iについてご紹介いたしました。そこには、PPP事業等の官民一体となった事業形態が背景にあります。

弊社東京エスクでは、今回ご紹介したようなイノベイティブなワーキングスペースの現地視察コーディネートのお手伝いを行っております。実際に足を運び体感して初めてわかることが多いといったお声を頂いております。

また、現地へ行くことが難しいという方にも、弊社による現地調査や担当者・エキスパートへのインタビュー調査等もご利用頂けます。また、PPP事業に関してイギリスや欧州のトレンドやケーススタディについて調査・レポート等も行っております。ご興味のある方は、お気軽にご連絡下さい。

Tokyoesqueについて

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