2019年下半期の注目スタートアップ10選!【後編:6~10位】

By Naoko Nomoto

世界一のスタートアップシーン、ロンドン

世界で最も活気のあるスタートアップハブとしての地位を確立して久しいロンドン。

EU離脱決定後でも、調達資金額は世界一多く、またヨーロッパのユニコーン企業( 企業としての評価額が10億ドル以上)の37%以上がロンドン発の企業であることから、衰えない勢いが伝わってきます。

スタートアップといえばフィンテック、と連想されがちですが、イギリスでは様々なニーズに合わせた多岐にわたるスタートアップがあります。

今回の記事は、前編(1位〜5位)に続き、2019年下半期に最も注目されるイギリスのスタートアップである5社(6位〜10位)をご紹介します。

ランキングは、Startups100社のトップ10リストに準じています。本社のリストは最も長年続いているスタートアップ一覧です。トップ100社の一覧はこちらを参照ください。

2019年下半期の注目スタートアップ!トップ10社【前編】

Glenhawk(グレンホーク)

不動産会社に特化したレンダー(資金調達金融機関)のプロパテック、Glenhawk。時間がかかり、手続きが煩雑なことで悪名高い銀行の貸金ではない形でのレンダーを実現しています。

2018年創設、初年は約47億円もの金額を貸しました。問い合わせの案件の金額だけでも674億円にのぼったとのこと。

ロンドンを拠点に、一軒家のレノベーションから古い牧場の改築まで、様々な規模の物件へのローンをデベロッパーに提供しています。

Zego(ゼーゴ)

ロンドン発のインシュアテック(保険テック)企業のZego。2016年創設。

業界初のギグエコノミー労働者(「インターネットを通じて単発の仕事を受注する労働者」を指す)に特化した保険として、注目を浴びています。

Uber、Uber Eats、Deliverooなどをはじめとする、インターネットで単発の仕事を受発注するギグエコノミーは年々拡大している中で、これらの仕事に携わる個人の安全や権利を保証する必要が出てきました。

これまでの保険モデルでは、各個人ごとに保険を適用させるのが難しく、どのように労働者の安全を保証するのかが課題でした。ですが、このようなプラットフォームと直接保険を統合することで、注文ごとの保険適用を可能にしています。 

創立初期は、食料品配達を行う企業のスクーター(Uber Eats、Deliverooなど)に特化した保険を提供していました。現在では、新しいモビリティの形にも対応しており、配車・相乗りサービス、カーレンタル、スクーターシェアリングまでカバーしています。

各個人はアプリを通じて、保険情報を確認・更新・記録することができます。従来の保険よりも柔軟に、分刻みの契約から年間契約まで、さまざまな種類の保険から選ぶことが可能です。

現在、同社はイギリスの食品配達市場の30%以上の保険を担っています。その大きな部分はDeliveroo、Just Eat、およびUber Eatsとの提携を通したものです。

現在のパートナー一覧は以下の通り。

最近では、2019年6月時点で45億円を調達と報じられ、現在はイギリス、アイルランド、スペインで展開中。今後もヨーロッパ展開を進めていく予定です。

Streetbees(ストリートビーズ)

AIとジオロケーションを使って次世代のマーケットリサーチを行う、ロンドン発のスタートアップ、Streetbees。2015年創設。

従来のマーケットリサーチ手法を覆すシステムとして、注目を浴びています。現在、Unilever、Vodafone、L’Oreal、Pepsi、BBCなどの大手企業をクライアントとして持っています。

従来のマーケティングにおけるデータ収集では、統計データだけではわからないことが多々あります(特に購入理由や、商品の使い方など)。Streetbeesでは、リアルタイムに、データをリアルな消費者から集めることを可能としています。

もっとも大きな特徴は、世界150カ国に100万人以上いる、調査員(蜂、Bee)たちです。誰でも「蜂」になることができ、アプリを通して数分で登録が完了します。

例えば、実際にStreetbeesのクライアントであるダイソンのようなブランドが、特定の国の掃除機の使われ方を知りたいとします。このような場合、「蜂」たちに対して、どのような掃除機を、どのように使っているのか、写真や動画をシェアしてもらうようアプリを通してリクエストすることができます。これらの情報をシェアした「蜂」たちは、それに応じて謝礼金を受け取ることができます。

インターフェイスも可愛らしく、非常に使いやすくなっています。登録からその後のタスクも全てチャット式で、従来の長々としたアンケートのような感覚を払拭することに成功しています。

筆者も早速ダウンロードしてみましたが、登録がたった2分で終わりました(電話番号、誕生日などの基本情報の記入)。その後は、チャットボットで自分のライフスタイルについて簡単に紹介し、一通り終わったら様々なタスクに挑戦することが可能です。

今後はベルリン、コペンハーゲンに展開予定。

Guestready(ゲストレディー)

短期宿泊施設(Airbnbなど)に対し、マネジメントサービスを提供している2016年創設のスタートアップのGuestready

クライアントには、AirbnbからBooking.com、Homeawayなど大手旅行・宿泊企業が含まれています。こういった民泊の不動産仲介社が扱う物件の管理サービスを行っています。

サービス内容は、施設のサイトへの掲載からゲスト管理と24時間体制のレセプション、クリーニング、価格設定など、ワンストップで提供。ラグジュアリー感を足し、物件を格上げしたいユーザーから人気となっています。また、価格設定もマーケットのデマンドに応じて最も良い価格設定を行うスマートシステムが注目されています。

2019年6月時点で、2,000件以上の物件を扱い、イギリス、フランス、ポルトガル、アラブ首長国連邦、マレーシア、香港で展開しています。1年間で約54億円もの取り扱い金額を達成しました。

Thriva(スライバ)

2016年創設のヘルステック企業、Thriva。最近様々なメディアで取り上げられている注目のパーソナル・ヘルストラッキングサービスです。

特徴は、家で簡単にできる血液検査キットです。この検査によって心臓、肝臓の健康状態から、血中の栄養バランスなどが調査可能です。定期的に行うことで、生活習慣病などを未然に防ぐことを勧めています。

手順は以下の通り非常に簡単で、結果は48時間後にネットで確認できるようになっています。

1)オンラインで血液検査キットを購入

2)家で採取した血液を封筒で郵送

3)48時間以内にネットで結果確認可能。

価格も24ポンドから69ポンドと良心的な価格設定となっています。

現在毎年100%の成長率を記録しており、2018年8月時点で9億円近くの資金調達に成功。本社のミッションは、全ての人が、自分の体に何が起こっているのか、どのような健康状態なのかを知ることができる世界、とのこと。

イギリスでは一般的に学校や会社での健康診断が義務付けられていないため、こういった健康診断サービスが非常に画期的なものとなります。

まとめ

以上、2019年下半期注目のスタートアップ、6〜10位の企業をご紹介しました。個性豊かなスタートアップ企業がひしめくロンドンのスタートアップシーン全体の背景を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

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